水道水質基準





水道水質基準の安全性





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プロフィール


  
 生成される発ガン物質と蛇口まで運ばれる濁り
 

 塩素そのものも生物にとって有害だが、さらに問題となるのが原水中に含まれている腐植物質
 (植物が分解してできたものなど)と塩素との反応である。


 この2つが反応した際、トリハロメタンという有害な有機化合物が生成される。
 トリハロメタンは発がん性をもつ物質はどなたもご存知の物質である。


 塩素を加えながら浄水・濾過された水は配水前に最後の塩素を加えられる。
 これは何らかの理由で水道管内に汚水などが入った場合を想定して残留塩素を一定に保ち、常に
 殺菌できる状態を維持するため。


  
  
 有機物は塩素との反応が比較的ゆっくりで、濾過しきれなかった有機物が水道管の中で反応すると、
 塩素濃度は次第に薄まっていくため。


 大規模な広域水道の場合、浄水場から一番遠い家庭の蛇口まで送水されるのに、数日かかることも
 少なくないため、どうしても浄水場から送り出される際に注入される塩素の量が多くなってしまう。


 裏を返せば、浄水施設に近い地域の人たちは、かなり濃い濃度の塩素が含まれた水道水を
 飲んでいる事になる。


 加えて、急速濾過は、その過程の中に大きな欠点がある。
 急速濾過の砂は、すぐに閉塞(目詰まり)してしまうので、定期的に濁りの無い水をポンプで逆に

 押し上げ、濾材に詰まった濁りを洗浄する「逆洗浄」という作業をしなければならない。
 それでも、わずかながら濾材に詰まった濁りが濾過池を通過してしまうので、その濁りが各家庭に
 送水される事になる。





  10年ごとに基準を改める理由とは・・・

 
私達が生命を維持していく上で最も重要な「水」ふだん何気なく口にしている水だが、
 飲料に適した水、そして安全な水か、こと細かな基準が定められている。


 基準は原水をとりまく環境を考慮して、ほぼ10年ごとに改正された。
 内容は、日常生活とはあまり縁のなさそうな物質がずらりと並ぶ、新しい基準が、どのような考えに


 よって導き出されたものなのでしょうか?
 実情にあった基準なのか?専門家の意見をもとに検証。

   

 平成16年4月、私たちが生きていく上で必要不可欠である飲料水の水質を定めた「水道水質基準」が
 施行された。


 基準は、健康に関する項目、水道水が有すべき性状に関する項目、快適水質項目、監視項目などに
 分けられる。 


 新基準に示された物質名の多くは、あまり耳慣れないものばかりである。
 大腸菌、水銀、鉛などは「害毒を有し、人体にとって危険」であることは分かるが、硝酸熊窒素、


 四塩化炭素、など、どういう害毒を有するのか知る人は少ないはず。重要な事は「害毒」にも
 特性があることを理解する事。


 例えば、一般細菌には、重篤な感染症を引き起こすものもある。
 死に至るものもあるから確かに恐ろしい。


 ヒ素はわずかな量が混入してもたちまち生命が危険にさらされる。
 これらは劇的な害をもたらす害毒だが、じわりと生命にダメージを与えるものもある。


 遺伝子(DNA)の一部を壊して、結果的に細胞が正常に分裂しなくなる。
 それが発がん性を持つ有害物質である。


 10年ごとに基準が改められ、新しい物質についての基準が加えられたり、これまでの基準値がより
 厳しい値になるのは、主に発がん性を持つ物質へのガードを強化しようという考え方の
 あらわれといえる。
 



  
  
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