地下水 |
地下水の水質汚濁環境基準 |
地下水の汚染 |
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◆自然界のありふれた物質が地下水を汚染する! ★ヒ素 有機塩素系化合物や硝酸・亜硝酸性窒素は人間のつくった化学物質であるのに対して、ヒ素は、 自然界にあるごくありふれた物質である。 だが、このヒ素が世界では最大規模の地下水汚染をもたらしている。 例えば、インド・バングラデッシュにまたがる西ベルガル地方では、およそ150万人(1996年1月)の 水源から、WHOの飲料水ガイドラインである0.01mg/ℓをこえた濃度が検出され、住民からは、 肺がん、皮膚がん、角化症、黒皮症といったヒ素中毒患者が多発している。 健康障害に及ぶケースは無いものの、日本でも、全国のおよそ1.5%の井戸の水で環境基準を 超えているいるのも現実である。(2002年度末現在) 「ヒ素は、海底の推積物、温泉水、火山ガスなどに多く含まれている。」 つまり、海の底だったところが隆起してできた土地や火山地帯、温泉地などでは、ヒ素の濃度が 高い傾向にある。 そういう地域ではやはり、井戸が汚染されているケースが多くなるという。 実は、自然界のヒ素が私達に被害をおよぼすようになる原因は、私達人間自身がつくっている 可能性がある。 ヒ素はふつう土壌の中に留まっているが、何らかの理由で酸化されると水に溶け出すようになる。 その理由に、地下水のくみ上げ過ぎによる水位低下で土壌中のヒ素が酸素にるれて酸化した、 あるいは、化学肥料の影響で土壌が酸性にかたむいた、といったものが指摘されている。 更に、ヒ素濃度の高い地域の土を残土として持ち出し、ほかの地域まで汚染してしまうケースがある。 ヒ素汚染そのものはそれほど、「やっかい」ではないという。 なぜなら、ヒ素の濃度の高い地域はほぼわかっているわけで、そういう地域では、 たとえば、「地下水を飲まない」ことで汚染にさらされるリスクをさけられる可能性が高い。 ところが問題は、汚染されている地域の土が残土として持ち出され、ヒ素濃度の低い地域に 埋め立てられてしまう事がある。 埋め立てられた残土がきれいだったはずの地下水を汚してしまう。 つまり、知らないうちに汚染にさらされる危険がある。 ヒ素に限らず、さまざまな汚染物質が残土にまぎれて全国にばらまかれている。 これは、土壌、地下水汚染における非常に大きな問題のひとつとされている。 ◆地下水の水質汚濁にかかわる環境基準 (2004年現在)
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