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◆動脈硬化の注意と心得◆
動脈は、内膜・内弾性板・中膜・外膜で構成され、心臓が強い力で押し出した血液が流れるので
弾力性と柔軟性を持ち合わせています。
しかし、動脈の層が厚くなったり、硬くなったりして弾力性や柔軟性を失なった状態を動脈硬化と
いい、これが細い動脈に起きた時を細動脈硬化、比較的太い動脈に起きた時を粥状動脈硬化と
いっています。動脈硬化は自覚症状がなく進行し、又、心臓病や脳血管障害などいろいろな
病気を起こす要因となるので、注意しなければいけない疾患です。
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★どうしてなるのか? |
動脈硬化は加齢とともに進行するため、一種の老化現象ともいえます。
しかし、動脈硬化は、同じ年齢でも血管の状態には個人差があることから食事、運動、喫煙、
飲酒、ストレスなどの生活習慣の違いによって大きく影響されることがわかっています。
動脈硬化は、高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満などの疾病も要因でもあり、生活習慣を
見直すことが大切なことなのです。 |
★生活習慣に気をつける |
肥満は万病のもと!腹八分目を心がける脂身の多い肉など動物性脂肪の食べ過ぎに
注意する塩分の摂りすぎは血圧を上昇させるので、摂取は一日10g以内にする適度な
運動はHDLコレステロールを増やし動脈硬化を予防する喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化を
促進させるので今すぐ禁煙をする睡眠、休養をしっかりとりストレスをためないようにする。 |
★早期発見がなにより大切 |
動脈硬化の危険因子、高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満、喫煙、運動不足、ストレスの
有無などについて確認し予防することがとても重要です。
健診では、血圧、総コレステロール、中性脂肪、HDLコレステロールの値などを検査し、
高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満の有無を調べ、動脈硬化の進行度を判定します。
必要と認められた場合は腹部のX線検査、眼底検査、心電図検査などを行います。
肥満や血圧の高めな人は、ヘルスメーターと血圧計を用意して、体重そして血圧の
自己管理を心がけることも大切です。 |
(続き)→ 高血圧について
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