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   ガン幹細胞が注目を集めるのは再発や転移を防ぐ切り札と考えられるからである。
   手術で取り除いたり、抗ガン剤や放射線で処置したりして、ガンが見えなくなっても、

   ガン幹細胞の方が実は体内に残っていて、再発や転移につながるケースは少なくない。
   「ガン細胞とガン幹細胞では抗ガン剤や放射線に対する強さが違う」ためだ(谷口教授)

   根本的な治療のカギは、ガン組織の中で正確に見つけ、集中的に攻撃できるかどうか。
   米国では再発率の高い乳ガンに対し、ガン幹細胞を狙う薬の研究が進んでいる。

   ガン幹細胞を見つけることは現在の治療効果を高める事にもつながる。
   岐阜大の副田助手らが死亡した患者の脳を調べたところ、ガン幹細胞は、正常な組織

   の側に少し入り込んだ部分にも隠れていた。
   副田助手は「ガン幹細胞を取り残さない手術などで、再発を遅らせることにつながる」と、
   期待している。



      
食道ガン、直径1ミリで発見!!!

  昭和大学横浜市北部病院の井上晴洋・助教授らは、早期発見が難しいとされる
  食道ガンを直径1ミリの初期段階で見つけることが出来る手法を開発した。


  病巣部を拡大して見る内視鏡を使い、ガンになると特徴的に表れる毛細血管の形状変化を
  観察、ガンかどうか判別する。


  食道ガンは進行してから見つかることが多いが、早期発見できれば治る、
  ケースが大幅に増える。


  食道ガンは食道の内面を覆う粘膜の表面にある上皮から発生する。
  上皮には先端部がループ状になった毛細血管がいくつもある。


  井上助教授は食道ガンの病変部を詳しく観察し、ガンが発生すると同時に、毛細血管の
  形状が微妙に変化することを突き止めた。

   
 

  ガンの進行に応じ、血管が特徴ある形を示すことも分かった。
  形状パターンをきちんと観察できれば正確な診断がつくと考え、オリンパスが開発した


  拡大内視鏡を利用した。わずか1ミリのガンも約8センチの大きさに拡大される。
  特殊な光学フィルターを通った2つの波長の光が当たると毛細血管が際立って見え、


  形状が簡単に判別できた。
  約250人を対象に内視鏡診断を実施、ガンが見つかった人から組織を採取してさらに


  病理診断すると、約8割でガンという結果になった。通常の病理診断でも
  1、2割はガンかどうか確定するのが難しく、臨床応用してもほぼ間違いなく診断できる


  ことを確かめたという。これまで約50人で直径1ミリのガンを見つけることが出来た。
  内視鏡には病変部を切除する機能も備わっており、検査したその場で早期ガンを


  取り除く事もできる。基本的に入院せずに診断・治療できる。
  食道ガンは進行すると粘膜の下の層に達しリンパ節にも転移、急に治癒率が下がる。


  ただ直径5ミリ以下の粘膜にとどまっている段階で発見できればほぼ100%治る。
  これまでは、直径5ミリ以下の早期ガンを発見するのは難しかった。

           
脂肪細胞ホルモン、抗ガン作用


   東京大学医学部の北山丈二講師らが、脂肪細胞から分泌されるホルモン
   「アディポネクチン」に、抗ガン作用があることを動物実験で突き止めた。


   アディポネクチンはメタボリックシンドローム(内臓肥満症候群)など太りすぎると
   脂肪細胞から出にくくなり動脈硬化を招くことが知られている。


   ガンの進行にも関係がある可能性が出てきた。
   北山講師らは、初期の胃ガン患者の手術中ガンの周囲に脂肪細胞が集まったり、


   ガンが進行するほど患者の血液中のアディポネクチンの濃度が下がったりする事に着目、
   ガンとアディポネクチンの関係を調べた。


   人の胃ガン組織をネズミに移植し、更に健康な人の血中と同じ濃度のアディポネクチンを
   注射した。ネズミのガンの大きさが最大で十分の一程度まで縮小した。
   アディポネクチンが抗ガン剤のように働き、ガン細胞を死滅させたと考えられるという。


     固定観念・既成概念に囚われず・学び、調べることが大切です。

 ◆土浦市の今泉さんという方が、胃がん摘出と言われたが還元水(酸化還元電位
  マイナス200〜250)を一日3gと、キトサン、アガリクスで1年後に摘出せず
  に改善の例もある。◆
  
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