紫外線療法



紫外線療法と環境アレルゲン


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紫外線療法の有効性

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   紫外線療法

   紫外線は確かに皮膚癌のリスクを高めることがわかっています。
   これまでの報告でも、紫外線療法の回数、照射量が多くなると皮膚癌のリスクが
   高まることも証明されています。

   報告の多くは白色人種を対象としたものが多く、皮膚癌になりにくい黄色人種である。
   白色人種で200回、黄色人種であれば400回を超えない、というのが目安になるでしょう。

   紫外線療法はステロイドの塗り薬などの第1選択治療で不十分な患者さんに対しての
   第2選択治療としてとても効果的でよい治療法といえます。

   専門医のもとで正しい治療を受ければ、必要以上に発癌のことを心配する必要はありません。
   日光浴で悪くなるという方のほとんどは、太陽光線の中の赤外線による熱や発汗によると
   考えられます。
  
   そのような方でも紫外線療法は効果を発揮します。ただし、中には光線過敏といって光線が
   合わない方もいらっしゃいますので、担当医と相談したいものです。



   


   ◆
環境アレルゲンについて

   通常は血液の中のIgE抗体というものを測定します。
   食物や環境中のアレルギーを起こさせやすい物質をアレルゲンといいます。

   そのアレルゲンは皮膚や粘膜(口、鼻、気管支、消化管)を通して体の中に吸収される。
   吸収されたアレルゲンは人体の中でIgE抗体という反応たんぱくを産生させますが、

   アレルギー疾患のある人はこのIgE抗体が健常人よりも多く産生されてしまいます。
   IgE抗体を産生しやすい体質のことをアトピー体質と呼びます。ですから血液中のIgE抗体を
   測定することによって、どのアレルゲンに反応しやすいかなどを知ることができます。


      


   アレルゲンに対するIgE抗体が陽性というだけで、アレルギー疾患とは診断できません。
   食物アレルギーを引き起こしやすい食物として卵、牛乳、小麦、大豆などが知られています。

   花粉症ではスギ花粉が最も有名ですが喘息やアトピー性皮膚炎ではヒョウヒダニに対する
   IgE抗体が最も検出されます。でもよく考えてみますと、卵、牛乳、小麦、大豆、スギ花粉、

   ヒョウヒダニ、どれをとっても我々が日常最も頻繁に食べたり、また環境中に多量に存在する
   身近な環境物質ばかりです。




   アレルギー症状のない健常人の血液中にもこれらのアレルゲンに対するIgE抗体がしばしば
   検出されます。このようにIgE抗体は身の回りで最も接する頻度の高いアレルゲンに対して

   たくさん作られますし、IgE抗体が陽性だからといってアレルギー疾患だとすぐに診断することは
   ない。あくまでもそのアレルゲンを食べたり、触ったり、吸入したりして症状がでるかどうかが
   最も大切な診断の根拠となります。

   アレルゲンが直接的に症状を引き起こしやすいアレルギー疾患(食物アレルギー・花粉症・
   ジンマシン・アナフィラキシーなど)と、そうではないアレルギー疾患(成人喘息・アトピー性
   皮膚炎など)があります。


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   一般的に皮膚に炎症があるとIgE抗体が産生されやすくなります。そのためアトピー性
   皮膚炎では、他のアレルギー疾患に比べIgE抗体が高くなる傾向があります。

   IgE抗体が高くなれば、当然いろいろなアレルゲンに対するIgE抗体が検出されるようになります。
   とりわけ住宅環境の中で最も多いヒョウヒダニアレルゲンに対するIgE抗体が高くなるのが
   一般的です。

   でもIgE抗体が陽性だから必ずヒョウヒダニアレルゲンによって症状が悪化するわけでは
   ありませんが、そのアレルゲンによって症状がでるかどうかが最も大切な診断の根拠と
   なります。



   症状がよくなることはありますが、「治る」ことはありません。
   よく「○○○がアトピーに効いた!」とか「○○○でアトピーが治った!」という広告などもあるが、


   アトピー性皮膚炎が完全に治ることはありません。そして、ある人には効果があっても、
   必ずしも自分にも効くとは限らない。



          (続き)→ 民間療法の知識           アトピー性皮膚炎TOPへ
      

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