ガン治療費






ガン治療費の備え(2)


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ガン治療費の備え

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   「早期発見なら社会復帰しやすい上、再発や転移の可能性も低い」(山口総長)ので、
   定期的にガン検診や人間ドッグがまずは重要。


   しかし、それでも残る大きなリスクに、どう備えればいいのだろう。
   前提として知っておきたいのは公的健康保険の「高額医療費制度」。


   1ヶ月に払う医療費の自己負担額上限を定めたもので、申請しれば約3ヵ月後に
   上限を超えた分が還付される。


   4月以降は原則、最初から上限までの支払いで済むようになる。
   ただ対象は保険診療のみ。


    


   差額ベッド代や先進医療などの自由診療は全額、自己負担で、それが結局費用膨らませがちだ。
   04年に大腸にガンが見つかり、摘出手術を受けた斉藤肇さん(63才)は入院が70日に


   及んだが、「費用の心配を全くせずに、治療に専念できた」と振り返る。
   理由はガン保険。 診断を受けた時点で診断給付金が200万円、入院中は1日当たり3万円の


   給付金が支払われた。脱サラ直後だった斉藤さんに、ガン保険は収入保障の役割も担った。

    

   ガン保険と通常の医療保険には、入院日数の制限の有無という決定的な差がある。
   医療保険は「60日型」など上限日数があり、長期入院だと十分な保障を得にくい。


   これが通常の医療保険の有効性に疑問がでる大きな要因だ。
   前述の浜中智宏さんも通常の医療保険に加入していた。だが給付は120日で打ち切られ

    

   「頼りになった実感はなかった」(圭子さん)一方ガン保険は通常、制限なく給付が受けられる。
   
   保険各社が独自色を見せるのが特約保障の部分。
   例えば、アメリカンファミリー生命保険(アフラック)は自由診療科目のうち、保険導入が



   検討されている先進医療を受けた場合に給付が出る「高度先進医療特約」がある。
   通常の放射線より細微な部分を照射可能な「陽子線治療」など200万〜300万円程度
   かかるものもあり、治療の選択肢を増やす意味で有効だ。



   



   アリコジャパンの終身ガン保険では、再発や転移の際だけでなく、治療を継続中なら原則、
   2年たつごとに診断給付金が何度でも受け取れる。



   また、通院の給付は原則入院後でなければもらえないが、中には入院なしでも給付がある保険も。
   入院日数は減る傾向にあり、通院のみの治療に対応できるかも考えたい。


    


   もちろん保障が大きいほど保険料は割高になりがち。
   医療費以外でも自由に使える貯蓄を増やすことが本来はより重要なので、手厚い保障を



   求めすぎて貯蓄が不十分になるのも考えものだ。ガンになったとき、高額になっても
   差額ベッド代を払ったり先進医療を受けたいかなど、自分がどんな医療を求めているのか
   よく見極めて選択したい。


     


          
セカンドオピニオン気軽に利用しやすく

   ガンによる死亡が増え続けている実態を受け「ガン対策基本法」が4月(2007年)施工される。
   目指すのは患者目線の医療制度作り。

   この中で医師によって診断や治療方針にばらつきがあるという問題点も指摘された。
   ガンを対象に、主治医以外の専門医が診断や治療法の見解を出す「セカンドオピニオン」を



   設置する医療機関が相次いでいる。市民団体の「セカンド・オピニオン・ネットワーク」は
   協力医リストをサイトで公開中だ。

   
   ティーペック(東京・千代田)の「21世紀健康クラブ」では、300人強の顧問医による見解を
   電話で有料で聞ける。



   必要なら専門医の紹介も受けられる。富士火災海上保険など一部のガン保険では
   ティーペックのサービスを受けられるほか、セコム傷害保険の「メディコム」も独自に同様の
   サービスを提供している。

       
 

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