食物アレルゲン除去食療法






食物アレルゲン除去食療法

                                                                                                                                                                       


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   妊娠中の除去食は予防効果があるのか?

 
   妊娠中の除去食について: アレルギー疾患の発症は、遺伝的な素因と環境因子によると
   されていますが、そのリスクは両親にアレルギー疾患がある場合は60〜80%、


   片親で38〜58%、家族歴のない場合15%。このようなリスクのある場合の妊娠中の
   アレルゲン除去食によるアレルギー発症予防効果については、種々の検討が行われて
   いますが妊娠期の除去食によるアレルギー発症予防効果は明らかでないと結論されています。


     


   明らかな根拠のない妊娠中の除去食は母体・胎児の栄養低下を招く危険性からも
   行わないよう米国小児科学会、欧州小児アレルギー学会では意見を出しています。

   だたし、米国小児科学会では、ピーナッツについてはアナフィラキシーショックの代表的な
   アレルゲンであり妊娠中の除去を勧めています。


   日本では、アレルギーリスクの高い家系では妊娠8ヵ月以降の卵除去、アレルゲンに
   なりやすい食品の偏った過剰摂取を避け(とくに特定の食品にアレルギーをお持ちの方が

   兄弟・姉妹にいる場合はそのアレルゲン食品)、バランスよく食品を摂取する指導が
   行われています。


      


   母乳栄養中の除去食 母乳には種々の免疫調整物質が含まれており、腸管を介した
   アレルギーや炎症の予防に役立っています。アレルギーリスク児において3ヵ月の

   完全母乳栄養によるアトピー性皮膚炎および喘息発症予防効果が評価されていますが、
   非リスク児では、このような効果は見られていません。



   一方、母乳中には母親の摂取した食物アレルゲンが検出され、アレルギーリスク児にとっては、
   食物アレルゲンの影響を受ける可能性があることが明らかになっている。

   授乳中の母親の除去食によるアトピー性皮膚炎発症予防に関する研究では、欧州の2つは
   効果なし、英国、カナダの2つの研究では効果ありの結果が出ている。


       


   前者では、妊娠中からの除去食を授乳中も継続し、離乳食を4ヵ月開始、牛乳6ヵ月、卵、
   魚9ヵ月以降としても効果が見られていない。後者は、妊娠期は除去なし、授乳3ヵ月間に卵、

   牛乳、魚除去し、離乳開始を6ヵ月としており、離乳前の3〜6ヵ月のアトピー性皮膚炎発症が
   低かったと報告されている。


   このような結果から、米国と欧州では授乳中の除去食指導に対する見解が異なっており、
   欧州では積極的な授乳期の除去食を勧めておらず、米国では、アトピーリスクのある場合は、


   授乳中の母親のピーナッツ・ナッツ類除去、場合によっては卵、牛乳、魚除去も考慮すると
   している。


   従って、授乳中のアレルゲン食品除去は、1〜2歳までの食物アレルギー、アトピー性皮膚炎を
   減らす可能性はありますが発症を完全に予防できる確証はない。

   しかし兄弟に強い食物アレルギーがある場合に、授乳中から特定のアレルゲン食品の除去を
   行うことは早期の食物アレルゲンの影響を避ける意味はあり、米国や本邦兄弟での効果が
   見られています。


   食物アレルギーの多くは自然軽快しやすいことから、高度の除去食を
   続けることはご家族お子さんの負担を考えると一般的ではなく、それぞれのリスクの程度に
   応じた対応指導を受ける必要があるということになる。

   
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