心筋梗塞新薬 |
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心筋梗塞新薬の期待 |
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◆ 血管通り抜け治療 2008年4月4日 日本経済新聞 記事 一部抜粋 大阪大学医学部の南野哲夫助教らの研究チームは、投薬による心筋梗塞(こうそく)の 新しい治療法を開発した。 血栓(血の塊)で血管が詰まっても微小な穴があることを突き止め、ここを通り抜ける 薬剤を作った。 動物実験で有効性を確かめた。発症後48時間以内に治療すれば回復でき、 将来、適応患者が大幅に広がる治療法になるとみている。 アスビオファーマ、静岡県立大学、北海道システム・サイエンス(札幌市) 国立循環器病センターなどとの共同研究による成果。 今後、製剤化し、新日本科学の協力を得て、二年以内に安全性や効果を 検証する前臨床試験を始める。 南野助教らは急性の心筋梗塞の患部を詳細に調べ、胸痛などの症状がでてから 四十八時間後までなら、詰まった血管に微小な穴があることを発見した。 血液を再び流れやすくする薬を包み込んだ直径百ナノ(ナノは十億分の1)〜二百ナノ メートルの微粒子を作成、これを静脈注射する。 血管の小さな穴をしみ出るように通り抜け、血流が途絶えて死滅しかかっている 心筋細胞に到達し、治療効果を引き出す。 血管を縛り心筋梗塞の症状を引き起こしたモデルラットに投与した。 三日後、梗塞の大きさが三ー四割縮小した。 イヌを使った実験では約六割小さくなった。 心停止を起こす不整脈の心室細動の発症率も五ー八割下がった。 心筋梗塞の治療には、心筋細胞血液が流れるよう迂回(うかい)路を作る バイパス手術や、詰まった血管に小さな管を入れるカテーテル治療がある。 血栓溶解剤を使う治療法もあるが、発症後数時間以内の患者が対象で、 病院に担ぎ込まれるまでに時間がかかると適応外になる。 新手法は既存の治療法との併用も可能という。 高血圧による病気予防にお役立ち |
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