 ◆チョコレートがダイエットに効果◆■古くは、神経の興奮作用があり、興奮剤、性欲増強剤として使われてした■ ☆健康維持効果が期待できるとして、カカオ分が多く、苦めのチョコレートが注目されている。 こうしたチョコレートの効果を調べてみた。（日経ヘルス編集部）が日本経済新聞２００７年１月２０日に掲載  カカオ豆から皮とカカオバター（脂肪分）を除き、カカオ分の含有比率を高めたほろ苦い味の チョコはハイカカオチョコレートと呼ばれる。 ２００６年４月に明治製菓から品ぞろえを増やしてリニューアル発売された「チョコレート効果」 シリーズが代表ブランドの一つで売り上げ高は「０６年４月から０７年３月までの目標は５０億円 だったが、その２倍に達する見込み」という。 同シリーズにはカカオ分化率が７２％、８６％、９９％の商品がある。  ハイカカオチョコの規格はないが、一般に原材料に占めるカカオ分の割合が５０％を 超えるものを、そう呼ぶことが多いようだ。 現在増えているのは７０％前後のチョコ。 「カカオ分が９０％を超えるようだとかなり 苦みを感じるが、７０％だと十分甘みがあるためだろう」と、ロッテ中央研究所チョコレート 研究室の上脇達也室長は説明する。ロッテは「カカオの恵み」の名でハイカカオチョコを を展開している。  では、ハイカカオチョコレートの人気の理由はどこにあるのか。 週に１，２枚購入するという、東京都江東区在住の主婦、佐藤暁美さん（３８）は 「甘いチョコは太るというイメージが強いが、カカオ分が多いは太りにくいとテレビ番組が、 報じていたから」と理由を話す。 実際にダイエット効果はあるのだろうか？ 注目したいのは０５年発表のイタリアでの研究。 １５日間、カカオ分５０％のハイカカオ チョコを食べる群と、カカオ分を含まない白いチョコレートを食べる群を比較した。 するとハイカカオ群でインスリン感受性が改善された。 茨城キリスト教大学の板倉弘重教授は「この数値が改善すると、脂肪細胞に脂肪を ためにくく太りにくい体になる。またカカオには、脂肪燃焼を促す成分であるポリフェノールが 含まれる」と説明した。「カカオの苦み成分、オブロミンが血流を促し、代謝が活発になる」 （東京福祉大学の栗原久教授）との指摘もある。 しかし、ハイカカオチョコレートにはカカオバターやそれ以外の乳脂肪分、砂糖も入っていて、 百グラムで五百キロカロリー程度になるものが多い。 これは、中華料理のチャーシューメン一杯、にぎり寿司一人前に相当する熱量だ。 従って、食べすぎに注意が必要。 栗原教授は「カカオには過度な食欲を抑える成分も入っているので、空腹時や食前に少量の ハイカカオチョコレートを食べるのがいい」とアドバイスする。 実は日本だけでなく、欧米でもカカオ成分の健康効果が話題になっている。 「世界的な需要を受けて、原料であるカカオ豆の価値が二倍程度に上がっている地域もある」と、 日本チョコレート・ココア協会の藤田康子さん。 しかし、欧米で話題になっているのは、日本のようにダイエット効果ではなく、カカオ成分が、 糖尿病や心臓病などのリスクを下げる可能性がある、という生活習慣病予防に関する研究だ。 例えば、チョコやココアを日常に食べている人は、そうでない人に比べ血圧が低めで、 心血管疾患による死亡率が低いというオランダの研究がある。 最近の米国心臓学会の発表では、チョコレートが血栓予防に有効である可能性も示された。 このような健康効果を期待してチョコを食べるときは、カカオ分が多いものを選び、カロリーを 摂りすぎないよう一日五十グラムくらいを限度に、食事前にひとかけらずつ食べるのが よさそうだ。「７０％カカオ」などと表示があれば分かりやすいが、ない場合は原材料欄を 見ればいい。「最初にカカオマスと記されていれば、カカオ分が多い」と、板倉教授はアドバイス。 ダイエットの基礎知識(１〜３) 「ＰＲ」幸せな結婚のために・・・ 出会い☆結婚相手 希望 占い☆相性 金運占い 美容と健康の温泉選び |
